百尋の滝 奥多摩散歩

hyakuhiro.jpg


滝壺から跳ね返る水飛沫を頭から被りつつ仰ぎ見ると、滝の上流は朝の逆光と水の光に包まれて白一色。
目線を滝壺へもどせば、叩き付けられた水が白い泡となって足元の岩場を縫って勢いよく流れていく。
そして水は、すぐ先の岩場あたりで青くなり、その先の森の中で緑色の”川”へと変化していく。

奥多摩の名瀑といわれる「百尋の滝(ひゃくひろのたき)」は、聞きしに勝る神々しさだった。
また、百尋の滝がある川苔山の中腹 標高910mへ至るまでの冒険いっぱいのルートと、途中の景色がいい。
沢に架かった苔だらけの頼りない橋を10本は越え、岩と粘土だらけの山肌の道を足と手を使ってよじ登る。
こうして1時間も悪戦苦闘した末に、滝の音が聞こえてきたときは感動した。
インディ・ジョーンズになった気分。
梅雨の合間の一時、新緑が美しい今の季節、おすすめです。

<百尋の滝へは>
JR青梅線 奥多摩駅 駅前から、「東日原行き」バスに15分ほど乗って”川乗橋”で下車。
この停留所前にある「車両通行止め」の鉄柵の脇をぬけて、沢沿いの林道へと入っていく。舗装された坂道を30分ほど登ったところにある細倉橋が、登山道入口。ここからインディな自然道がはじまる。さらに1時間ほどで百尋の滝へ到着する。

バウハウス・デッサウ展

bauhaus.jpg


東京国立博物館の後は、東京芸術大学 大学美術館で開催中の「バウハウス デッザウ展」へ。
バウハウスは20世紀はじめ、ドイツに誕生した造形芸術学校。
デザインの対象は、日用品をはじめ、工業製品、家具、そして建築までと範囲が広い。
展示品もこれにあわせて、ポスター、食器、イス、照明、チェスト、建築模型などジャンルはさまざま。
ただ、どれもプロフェッショナルっぽくなく、デザインのためにデザインした学生の習作、という感じ。
使う人のことや、周囲の環境、自然との調和、といったことにまで考え及んでいないようだ。
たしかに今見てもカッコイイと思うものはいくつかあったが、自分の生活の中に在っても良いと思ったのは"照明器具”くらいだった。

大日如来坐像 一般公開

dainichinyorai.jpg


今年3月 ニューヨークで開催されたクリスティーズのオークションで約13億円で落札され話題となった、運慶作の新発見とされる大日如来像が、6月10日より東京国立博物館で一般公開されている。

博物館園内のどこにも”大日如来坐像”の案内は無い。さっそく観に行ってきたが、いつもの展示と様子が違って、面食らった。


kokuhaku.jpg

”大日如来像 一般公開”に関する看板、ポスターの類が博物館周辺のどこにもなく、入口前のチケット売り場にさえ、チラシの一枚もない。
不思議に思って、入場係の方に尋ねると、本館1階の常設展示室で展示されているとの答え。
常設展示入場料金600円を払って館内に入ると、本館1階でようやく「大日如来坐像」の簡単な説明パネルを発見。そのすぐ横の展示室に、”実物”が控えめに展示されていた。
高さ60センチほどの大日如来坐像は、ところどころ金箔が剥げ落ち、傷みも目立つが、完成当初のまぶしい姿を彷彿するに十分な姿をとどめている。
運慶作といえば、筋骨の筋が浮き上がった荒々しい仏像を連想するが、この大日如来像は、つるりとした丸みのある体格の内側にその力強さ、骨太さを押さえ込んでいるようなカタチだ。
印象的なのは、その青黒い目と、高く盛り上がったヘアスタイル。独創的であり、だからこそ運慶なのか、と思ったりする。

本当に運慶の作なのか?研究は今もつづいていて、ほぼ間違いない、という結果はでているようだ。
livedoor プロフィール
タグクラウド
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ