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滝壺から跳ね返る水飛沫を頭から被りつつ仰ぎ見ると、滝の上流は朝の逆光と水の光に包まれて白一色。
目線を滝壺へもどせば、叩き付けられた水が白い泡となって足元の岩場を縫って勢いよく流れていく。
そして水は、すぐ先の岩場あたりで青くなり、その先の森の中で緑色の”川”へと変化していく。

奥多摩の名瀑といわれる「百尋の滝(ひゃくひろのたき)」は、聞きしに勝る神々しさだった。
また、百尋の滝がある川苔山の中腹 標高910mへ至るまでの冒険いっぱいのルートと、途中の景色がいい。
沢に架かった苔だらけの頼りない橋を10本は越え、岩と粘土だらけの山肌の道を足と手を使ってよじ登る。
こうして1時間も悪戦苦闘した末に、滝の音が聞こえてきたときは感動した。
インディ・ジョーンズになった気分。
梅雨の合間の一時、新緑が美しい今の季節、おすすめです。

<百尋の滝へは>
JR青梅線 奥多摩駅 駅前から、「東日原行き」バスに15分ほど乗って”川乗橋”で下車。
この停留所前にある「車両通行止め」の鉄柵の脇をぬけて、沢沿いの林道へと入っていく。舗装された坂道を30分ほど登ったところにある細倉橋が、登山道入口。ここからインディな自然道がはじまる。さらに1時間ほどで百尋の滝へ到着する。